デング熱報道に思う予防の重要性
2014年9月11日掲載
代々木公園を中心とした感染が問題になっているデング熱
日本では今までほとんど知られることのなかった感染症です
ウイルス感染で、蚊が媒介するものです
人から人への感染はなく、ウイルスを持った蚊に刺されても
すべての人に症状が出るわけではないようです
潜伏期間は3-7日で、その後に突然高熱が出ます
また、特徴的なのは発症後数日で、全身に広がる発疹が
出てくることです
熱が出て発疹が出る感染症は、麻疹などもありますが
筋肉痛や関節痛、頭痛といった痛みが伴うことが多いようです
このように、デング熱についてまずはどんな感染症なのか
知っておくことが大切です
また、発熱した時によくつかわれる解熱剤ですが
デング熱の際には、サリチル酸系の解熱剤は禁忌です
アセトアミノフェンを使うのがよいとされています
この情報は、なかなか一般には報道されていませんが
熱が出たら風邪薬を含めて解熱剤を使用する方が多いため
ぜひ、知っておいてほしい情報だと思います
報道では、東京都が消毒範囲を限定したことで感染が拡大した
ということも言われています
日本全国の蚊をすべて駆除することは不可能です
そこで、何が大切かということです
まずは、感染経路を特定していくこと
これは、代々木公園やその他の公園で蚊が原因による発症が
確認されているため、周辺を含めて近寄らないことが大切です
次に、蚊に刺されないよう一人ひとりが予防すること!
私は予防が一番大事だと思っています
蚊に刺されないようにすることが、予防の一番重要なこと
ここで、蚊に刺されないように予防方法を確認します!
■蚊にさされないための予防法
1)虫よけ
市販されている虫よけスプレーやクリームなどの使用
塗りすぎたり、つけすぎると体に害を及ぼす可能性があるため
使用上の注意をよく読んで正しく使用してください
室内の虫よけもいろんなタイプがあります
ペットや赤ちゃんなどがいて室内の虫よけが使えない場合
昔ながらの蚊帳を使うことをお勧めします
2)洋服の色
黒い色に反応する蚊は、明るい服装には寄ってきにくい
といわれています
外出の際は、できるだけ黒をさけて明るい服装にしましょう
3)肌の露出を避ける
肌が出ている面積が多ければ蚊に刺される可能性が高まります
外出の際は、長袖、長ズボンなどあまり肌を露出しないこと
4)蚊の多い場所を避ける
草むらや水場の近くは蚊が多く発生します
なるべく避けて通りましょう
子供を遊ばせる場所も蚊が多く発生する場所を避けると
良いでしょう
5)におい
甘いにおいは蚊や虫が好むにおいです
また、二酸化炭素に反応して蚊が寄ってくるともいわれます
甘いにおいのする飲み物やアメ、食べ物はなるべく外で
口にしないようにしましょう
二酸化炭素を排出する炭酸飲料やビールも注意
蚊が媒介する感染症は、デング熱以外にもたくさんあると
言われています
日ごろから予防をしておくことが大切です
また、生活リズムを整えて免疫力を維持することも
さまざまな感染症や病気には共通して大切なことです
健康に楽しく過ごすためにも、ぜひ知っておいてください